Sentimental  Fantasy
〜ラ・ヴェントリアの暦と神々〜

◆ 暦(こよみ)と神々

世界、ラ・ヴェントリアでは一年12ヶ月、365日の暦を使用している。
それぞれの月の名前は、大陸に伝わる神などの名前を表している。


太陽神の月 第一の月は太陽神「アティウス(Atius)」

 創世神話において、もっとも初めに生み出されたこの神を、暦の上では年の始まりにしている。
 調和神シィルベンドの右手神であり、偉大なる光を守護する太陽神。
 秩序を重んじ、誠実さを美徳とする性格。
 季節的に見ると冬の直中であるが、暦の上ではすでに春である。
 階位は調和神に次ぐ、第二位の神。壮年の男性の姿で象徴される。


水翼神の月 第二の月は水翼神「ミナスォルド(Minasswold)」

 水と風を守護する神。世界の基盤となる為右手神左手神の後に生み出された。
 争いは好まず、自由奔放な性格で人間の姿に変身して街を歩いていることもあるという。
 階位は第三位。翼のある美しい容姿の青年の姿で表されている。
 大陸の冬は長い。春、秋といった季節の変わり目が短いのである。
 水翼神の月もいまだ冬のただなかにあり、風雪の日々が続く。


天空神の月 第三の月は天空神「フェンベルク(Fenvelk)」

 天の平穏と天候を守護する神。風を守護するミナスォルドを補佐する形で生み出されたのだが自由奔放な水翼神は仕事をほっぽらかしてしまう。階位こそ第四位とここに並ぶ神よりも低いフェンベルクではあるが、実質上天空をおさめているので、月の名前にも数えられるのである。
 天の上から人々の生活を眺めるのが好きらしい。少年の姿で表される場合がおおい。
 季節はようやく冬の終わりを迎える。雪もあまり降らなくなり、だんだんと日も長くなる。


聖王樹の月 第四の月は聖王樹「ジルティア(Ziltiea)」

 大陸の最北端地域ブルーフォレアの森にある大樹「ジルティア」の名をそのままとっている。
 季節は冬から春に移り変わるため、この時期草木は芽吹きを向かえる。
 聖樹ジルティアも例外なく、萌える緑を枝枝に宿す為、この月名であるのだ。
 地方によっては、この聖王樹の月を年の始めとしているところもある。


牛頭神の月 第五の月は牛頭神「ゴアディクス(Goadics)」

 神々はすべて調和神の姿に似ている訳ではない。その例がこの牛頭神「ゴアディクス」である。
 もともと戦を司る神として生み出された為、無骨な牡牛の頭と鋼のような肉体をもつ。
 また強い力を持つだけでなく戦術等も象徴するため、戦神として各地で祭られている。
 性格は剛直で聡明、戦時において不意打ちなどの卑怯な行為を極端に嫌う。第三位の神。
 一年のうちでもっとも過ごしやすい季節。風も暖かく、大陸は初夏を向かえつつある。


双面神の月 第六の月は双面神「カルナレック(kalnareck)」

 生と死を司る神。自然界の理を守護し、生まれてくる「命」と消え行く「命」の管理をしているといわれている。魂の天秤と呼ばれるものでそのバランスをはかっているとかいないとか。
 性格は冷静沈着、というよりも感情の起伏に乏しい。氷の仮面をかぶる神と呼ばれている。
 第三位の神で、長身長髪の女性の姿で表される。
 夏を迎える前の雨季に重なる月。晴れていたとおもっていても、突如豪雨に見舞われたりする。


獅子神の月 第七の月は獅子神「アーザス(Arsus)」

 ゴアティクスと同じく、獣の姿で表される神。あちらが牛頭の神だったのに対して、こちらは白銀に輝く毛をみにまとった獅子そのものの姿で表される。
 アーザスが守護するのは時間。獅子の姿をしているが、絶えまない時の流れを管理している。
 階位は第三位。南大陸の砂漠に住むと言われている。
 季節は初夏から真夏へと移り変わる時期でもある。


黄金竜の月 第八の月は黄金竜「ツィードシーズ(Teedseas)」

 黄金の鱗をもつ竜ツィードシーズは、調和神の乗竜として、太古から存在した。
 二神の三度目の衝突の際に、大地と共に生まれたのがこの竜である。であるから、ツィードシーズは調和神の身体から生み出された神ではない。
 力こそ二神に及ばないものの、他の神々よりもずっと強い力を持っている。
 季節は真夏。地方によっては熱帯夜が何日も続き、白夜が続く地方もある。
 雨もあまり降らない乾季となる。


戦女神の月 第九の月は戦女神「セルトロア(Celtrower)」

 戦を司る女神。牛頭神が戦争と戦術を象徴するのに対して、セルトロアは勇気と勝利を象徴する女神である。また決闘を見守る神としても名を知られている。
 性格は純粋で思慮深い。剣をもち鎧を着込んだ女性の姿で表される。
 第三位の階位に所属し、戦士の多くがこの神を信仰しているという。
 季節は夏の終盤。夜風は徐々に涼しくなり秋の様相を垣間見せる。


審判神の月 第十の月は審判神「シャレド(Sharado)」

 双面神が生と死の二面のバランスを保つのならば、シャレドは「真実」と「虚偽」のバランスを保つ神とも呼ばれる。
 もともと、どちらが正しくどちらが正しくないのかは価値観の違いであるから、この神は二つの違いを明確に宣言するだけであるのだが、人々はそうは考えていないらしい。
 勘違いのないように述べておくが、審判神は悪を裁く神ではない。
 第三位の神で初老の男性の姿で表される。季節は秋へ、本格的な冬支度が始まる季節。


月光神の月 第十一の月は月光神「フリーイッド(Frigid)」

 創世神話において、二番目に生み出された神。夜の世界を暖かく照らす役割を持ち、大地の豊穣を守護する大地母神としても名を知られている調和神の左手神。
 性格は温和で慈愛に満ちている。母性を感じさせる女性の姿で表される。
 位階は第二位。第二位の神は、アティウスとフリーイッドだけである。
 夜が一番長いと呼ばれる季節で、秋から冬へと移り変わる。


英雄王の月 第十二の月は英雄王「ユゼス(Uzes)」

 創世神話の後、もっとも初めにディプティアの化身が地上に現われたとき神の剣「デアドゥルス」をもち化身を倒した英雄「ユゼス」の名をとって名づけられた。
 月の名前の中では唯一、人間の名前が付けられている。
 ユゼスについては世界各地で様々な伝説を聞くことができる。
 季節は冬。寒風吹きすさぶ厳しい時季である。


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